オンライン講演会「コロナ禍と女性」を開催しました⑤

「コロナ禍と女性」の講演内容をご紹介します。

 

最後にご紹介するのは、昨年、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演された

福岡県警少年育成指導官の堀井智帆さんです。

 

堀井さんは本学福祉学科で児童虐待の問題に興味を持ち、傷ついた子どもを助けたいと、

卒業後2年間、児童養護施設にて子ども達のケアに関わりました。

しかし、その時に子どもが求めるのはやはりお母さんやお父さんだったという経験から、

家庭の中で支援を必要としている子どものケアに携わりたいと、

福岡県警少年サポートセンターの少年育成指導官になられたそうです。

暴走、窃盗、薬物、家庭内暴力など様々な問題行動を抱えた子どもとかかわる堀井さんですが、

「問題行動という言葉はあまり好きではありません」とおっしゃっていました。

問題行動とは、子どもから発せられた社会の大人や親に対するSOSであり、

支援するためには親と一緒にこれまでの育ちを紐解き、

問題行動の背景を探ることが重要、とのことです。

 

堀井さんは、「例えどんな服装をしていても、どんな態度をとっていても

子どもたちひとりひとりはみんな同じかわいい子どもなんだな」と

子ども達に心からの愛情を注ぎ、活動されています。

 

コロナ禍では、今までぎりぎり学校に通えていた子が休校をきっかけに不登校になったり、

アルバイトで生活を支えていた子がアルバイトの減少で援助交際を始めたり、

親の仕事が減ったことで虐待が顕在化したりと、支援の対象となる子どもが増加したそうです。

しかし、それは見過ごされていた問題をコロナ禍があぶりだしてくれたと捉え、

この機会に多くの子どもを救おうと支援に奔走されています。

また、少年サポートセンターでは子育て支援にも力を入れているとのことでした。

支援している子どもが親になり子どもを育てる時にも寄り添い、支援を続けることで、

非行の予防や家庭問題の連鎖を断ち切ることにもつなげていくそうです。

 

最後に「天職と思える仕事について、日々を過ごせていることは本当に幸せです。

これからも西南女学院のパワーを発揮して頑張っていきたいと思います」と

力強いメッセージを送られました!