第26回 西南女学院大学 卒業証書・学位記授与式が行われました!

2023年3月20日(月)
気候にも恵まれ、小さな桜が芽吹き始めた本日
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第26回西南女学院大学卒業証書・学位記授与式が行われました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、この3年間は時間と参加者が制限された学科別の卒業式しか行うことはできませんでしたが、

今年度は、保護者の皆様のご参列も叶い、大学・大学短期大学部・助産別科合同による全体式も挙行することができました。
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そして、全体式の後、看護学科は伝統あるマロリーホールで卒業証書・学位記授与式が行われました。
まずは、大嶋看護学科長から、これから社会にはばたく卒業生の皆さんへ、『パンデミックの影響で思い描いていた大学生活が一変し、当たり前の日常の有難さを実感しました。この時に大学生活を過ごしたことを、良き経験として将来を切り拓きましょう。』と、激励の祝辞をいただきました。

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その後、卒業証書・学位記授与式とすすみました。
看護学科の卒業生代表が、壇上に登り卒業証書・学位記を授与されました。

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さらに『学長賞』と『一般社団法人日本私立看護系大学協会会長表彰』を受賞した学生の表彰も執り行われました。
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卒業生の卒業証書・学位記は、卒業論文で指導を受けた教員から授与されました。手渡された卒業証書・学位記に、教員も学生も感慨深いものがあります。弾ける笑顔の写真撮影がマロリーホール内のあちらこちらで見られました。
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最後はマスクを外しての写真撮影です。卒業生と教員がこんなに密になることも本当に久しぶり。この光景には、ご参加いただいたご家族の全員が携帯カメラマンとなり、当たり前の日常の大切さを噛みしめる写真撮影となりました。
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卒業生の皆さん
この4年間は、新型コロナウイルス感染症によって、制限を強いられた大学生活でしたね。そんな日々をそれでも笑顔で乗り越え、卒業を迎えることができたことは、きっとこれからの人生を切り拓いていく力になると信じています。

いつの日か、オンライン授業や学内実習を懐かしみ、楽しく一緒に振り返りましょうね。それまでしばしのお別れですが、私達教員はずっとこれからも卒業生の皆さんを見守り応援しています。これから自分自身が選んだ道で、自立した女性として素晴らしい明日を育み、人生を謳歌してください。そして、近況報告に来てくれることを、心から楽しみにしています。

皆さんのご健康とご多幸を心より祈っています。

本日はご卒業、本当におめでとうございました。

 

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冬の大学生活をご紹介します!

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの流行、それに加えて10年に1度の寒波到来と、厳しい真冬の最中ではありますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

高校生の皆様の中には、冬の大学生活のイメージがつきにくいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
12月、クリスマスや年越しの楽しい時期に大学生は授業でのプレゼン準備、レポートなど大量の課題と格闘していました。
そして、短い冬休みを終えた今の本学看護学科の学生生活や授業・実習の様子を一部ですが紹介します。

1年生にとって1~3月は、大学生活にも慣れてきたとはいえ、授業や演習、定期試験、そして基礎看護学実習が行われる忙しい時期です。
学生は2月に行う実習に向けて、授業の合間や放課後等、空いた時間を見つけては、自主的に看護技術の練習に励んでいます。
1年生は、人が生きていくための最も基本的な援助を学びます。食事や清潔、排泄など、患者様が不自由を感じることなく療養していただけるように基本技術を身につけます。看護学科を選択した人は皆、看護学を学ぶために来ました。
同じ目標を持つ仲間で励まし合えるから、乗り越えられます。

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2年生になると、より専門的な内容の授業が増えてきます。授業や演習での学びから「なぜこうなるのかな?」と疑問を持ち、自分の考えを深めていくことが大切になってきます。
現在は、後期の授業の最終週。2月に行なわれる地獄の定期試験に向けて講義ノートを振り返っています。大学の定期試験は専門書1冊が試験範囲です。高校の時のような一夜漬けはできません。いかに効率よく勉強して単位をとるか…。ここにも仲間の力は欠かせません。

 

3年生は、各臨床看護学実習の真っ只中です。
誰一人として同じ人間はいないため、病気や治療が患者様にどのような影響を与えるのか、患者様が少しでも安楽にその人らしく希望を持って生きていけるためには、何をしたらいいか考えるのはとても難しいことです。
考えた看護を実践するためには、これまでの学びを結集していく必要があります。
日々の患者様との関わりや実習指導者や教員からの助言や指導、グループでの話し合いを重ね、学んだ知識・技術を活かすことができるようになり、看護の楽しさややりがいに気づくことができます。

現在、実習を頑張っている学生の声を一部紹介します。
「いっぱい悩んだけど、最終的に患者さんの笑顔が見れて、本当に嬉しかった。」
「看護って何だろうって思っていたけど、患者さんと関わることで、これが看護なんだということが分かった。」
「患者さんから、あなたならきっと優しい看護師さんになれるよと言ってもらえて、大変な時もあったけど、頑張ってきてよかった。本当に今後の励みになった。」

このように学生は悩みながらも、患者様のために何ができるのか考え、日々成長していっている段階です。
また、患者様との出会いも含め、様々な人との出会いが学生を成長させているような気がします。
学生一人一人がどのような医療者になりたいのか将来像を描き、これからも看護観を育てていってほしいと思います。

IMG_7148臨地実習 発表会⑦

 

 

 

 

 

4年生は、2月に行なわれる国家試験に向けて追い込みの時期です。
図書館では、国家試験を間近に控えた4年生が勉強を頑張っています。
本番が目の前になり、気持ちが焦ってしまい、なかなか勉強が進まない日もあるかもしれません。
4年生の皆がこれまでの成果を最大限発揮できるように、教員一同最後までサポートしていきます。
どうか、体調には十分気を付けて最後まで駆け抜けてくださいね。

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今年は兎年です。学生の皆が飛躍できる年になるように願っています。

看護学科を今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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西南女学院創立100周年記念のクリスマス礼拝開催!

西南女学院大学・大学短期大学部では、イエス・キリストのご降誕を祝って、毎年12月にクリスマス礼拝が行われます。
今年は西南女学院創立100周年を記念して、西南女学院中学校・高等学校、大学、大学短期大学部による合同クリスマス礼拝が12月15日(木)に北九州ソレイユホールにて行われました。

今年1年の世相を示す、“今年の漢字”は「戦」でした。西南女学院では、今なお世界中で続いている紛争や飢餓、自然災害などで苦難の中にある人々に心を寄せ、共に祈りを捧げる時を過ごしたいとの思いから、今年のクリスマス礼拝のテーマを『平和の祈り』としました。

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会はパイプオルガンとピアノの厳粛な演奏から始まり、人文学部の学生さんによる日本語、英語、中国語、そしてウクライナ語での、聖書「ルカによる福音書2章14節」の朗読が行われました。

 

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そして、ウクライナから留学しているマリア・ダシュケビッチさんの、素晴らしい日本語による平和のスピーチ。祖国の情勢から、胸が張り裂けそうな思いであろうマリアさんの笑顔と明るい声による祈り言葉は、私達の心の琴線に触れるものでした。マリアさんが一日も早く、平和な祖国に戻れますように。

 

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そして、中学校・高等学校、大学、大学短期大学部による「イエス・キリストの生誕物語」の劇が行われました。同じ学び舎の生徒・学生・教員が、限られた時間の中で課外に集合し協力しながら一つの劇を作り上げ、披露できたことで、西南女学院はより強い絆で結ばれたに違いありません。
舞台裏には演技が終わった出演者達の達成感満載の笑顔がありました。

 

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ゲスト講師として、西南学院大学前理事長・前学長のG.W.バークレー先生をお招きし、「希望の灯」というテーマでご奨励いただきました。
バークレー先生から、世界中で苦しんでいる方々、希望を持てない方々に思いを置き、私たち個人個人が今一度考え、それぞれが希望の灯を見つけることができるようお祈りする、大切な機会をいただきました。

さらに、ソプラノ歌手である福祉学科の金谷めぐみ先生による心震わす「アヴェ・マリア」をはじめとする3曲の独唱と、聖歌隊やハンドベルの学生による「O Holy Night」の合唱、オルガン奏者福田めぐみさんのパイプオルガン演奏、最後は讃美歌「天にはさかえ」を参加者全員で賛美し、感動の中終演となりました。

今、この時間にも世界中には困難な生活を余儀なくされている方がたくさんいらっしゃいます。
そんな皆様に、少しでも希望の灯と平和への祈りが届きますように。
心穏やかで幸せなクリスマスとなりますように。

Merry Christmas!

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「看護のための臨床検査」演習のひとコマを紹介します。

病院で、患者様はさまざまな検査を受けます。看護師は、患者様が安心してスムーズに検査を受けられるようにする役割があります。看護学科2年生の「看護のための臨床検査」では、安全、安楽、正確な検査を支援する演習を行います。

この講義では、検査方法、検査体験だけでなく、看護師として患者様をどのように援助するかを学び、考えることを目標にしています。

今回は先日行われた、①スパイロメトリー、②尿検査、③12誘導心電図という、3種類の演習の様子をご紹介します。

 

①スパイロメトリー
スパイロメトリーとは、肺活量や息を吸う力・吐く力などを調べて、呼吸状態に異常がないか調べる検査です。鼻から空気が漏れないようにクリップで鼻をつまんだ状態で、筒状のマウスピースを隙間ができないようにくわえて検査します。

一見簡単そうに見えますが、ゆっくりと呼吸したり、胸いっぱいに吸い込んでから勢いよく息を吐きだしたり、息を吐きだせる限界まで吐ききったりと、意外とコツが必要です。それに加えて、肺の病気やぜんそくなどを抱えている患者様であれば、呼吸状態に影響して咳や疲労、嘔吐を引き起こしてしまう可能性も考えなくてはなりません。
IMG-2503今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、実際の体験は自宅にマウスピースを持ち帰って「事後課題」としました。演習室では、検査機器を見たり、検査方法や検査結果の見方について解説を受けたりして、正確な検査結果を得るための学びを深めました。

事後課題では、体験を通して「普段何気なく行っている呼吸も、マウスピースを加えた状態で意識的に息を吸ったり吐いたりするのは難しい」、「隙間ができないようにくわえること自体が難しい」ということに気づき、患者様にどう説明するかに結び付けて考えることができたようです。

 

②尿検査
尿検査は、ウロペーパー®という尿試験検査薬を使って尿のpHや、尿中にブドウ糖や蛋白質、血液などが混じっていないかを調べます。演習ではA~Eの5種類の模擬尿を使って、尿を取り扱う際の注意点、検査結果から何が考えられるか検討しました。

IMG-2498この検査は、尿にウロペーパーを浸したあと、0秒(直後)、10秒後、30秒後、60秒後というタイミングで色調を見て、判定基準となる色と比較しながら判断していきます。

今回は、6種類の検査を同時にできるウロペーパー®を使ったため、10秒単位で1~2種類の色調の変化や程度を瞬時に判断する必要がありました。それは想像以上に難しかったようで、「どっちの色かな?」、「えっ!もう30秒⁉」、「次は何見るんだっけ?」とアタフタしながらも、タイマー係、記録係、判定係とメンバーで協力しながら繰り返しチャレンジしていました。

実は、この『模擬尿』、教員の手作りです。先生方は演習の前日、密かに、大変な思いをして作成しました。『模擬尿』の材料は・・・秘密です(^_-)-☆

 

③12誘導心電図
IMG-250212誘導心電図とは、胸部6ヶ所、両手首、両足首の計10ヶ所に電極を取り付けて、心臓に流れる電流を調べ、心臓の収縮や拡張に異常がないかを見る検査です。一般的な健康診断でも行われる検査で、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心疾患の診断や、電解質異常などが把握できます。

12誘導心電図で正しいデータを得るためには、正しい位置にしっかり電極を装着することが重要です。このモデル人形は、電極が「正しい位置にしっかり」装着できているかを判定することができる優れものなんです!

 

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演習では、モデル人形(シミュレーター)に心電図の電極を装着してみました。電極が正しく装着でき、心電図の波形が確認できるまで何度もトライしました。

順番を待つ間は、心電図の異常波形(危険な不整脈)についてみんなで学習しました。

 

 

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実際にやってみるまでは「電極を装着するのは簡単そう」と思っていたそうですが、吸盤を密着させるのは思った以上に難しいことや、両手首・両足首に装着する電極の向きも重要なことに気づきました。

また、胸を露出した状態で電極を付けなければならないため、患者様が恥ずかしくないように配慮し、身体が冷えないよう保温に努めなければならないことを学びました。

 

今回の演習では、苦戦しながらも、みんな真剣な眼差しでグループメンバーと協力しながら学んでいました。また、体験を通して検査を受ける患者様の不安や苦痛をイメージすることができ、看護師として何を観察しなくてはならないか、どのような配慮や援助が必要なのかについても考える機会となりました。

これからの講義でも、たくさんの検査に出会うと思いますが、患者様をできるだけ具体的にイメージし、看護の視点から手順や配慮を考える力を身につけて欲しいと願っています。

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3年ぶりの対面!西女OG保健師交流会を再開しました。

西南女学院大学保健福祉学部看護学科では、看護師免許に加え、選択で保健師免許が取得できます。毎年、学生と保健師として活躍している卒業生(OG)との交流会を行ってきましたが、COVID‐19の影響で、今年は3年ぶりに開催となりました。

まずは、Part1.「卒業生保健師交流会」です。
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保健師と言っても、働く場所によって「行政保健師」「産業保健師」「学校保健師」「病院保健師」と種類があります。今年度は、西南女学院大学から17人の保健師が生まれ、5人が「行政保健師」、1名が「産業保健師」として就職しました。

この交流会は、新人保健師として人生のスタートをきった卒業生が、今後も職務を継続していけるよう、先輩OGとの交流を通して、学びを深めていく企画です。

職場は違っても、新卒保健師としての悩みは同じ。学び舎に帰って思いを語り、先輩OGは新人当時を思い出しながら助言して、暖かく素敵な交流のひとときを過ごしました。

 

Part2は、「現役学生とOG保健師との交流会」です。

この時期、西南女学院大学保健福祉学部看護学科の2年生は将来を見据えたコース選択を、3年生は就活を考えています。そのため、保健師を目指す2年生、そして保健師課程で学びを深めている3年生が、OG保健師との交流を通して、看護職として社会に貢献する将来像を考えるきっかけとする企画です。

過去、同じ道を辿ってきたOGの経験やアドバイスはとても心強いものです。最初は緊張して教室に入ってきた現役学生。OG保健師は、住民の皆さんの健康相談・健康教育を日々行っているスキルを発揮し、すぐに和やかな雰囲気をつくりだし、活発な交流会になりました。

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JR西日本、山口県、北九州市で働く先輩OGは仕事の紹介を、1年目の新卒OGは保健師課程学生の講義や実習の流れ、新人保健師の仕事の一日、保健師になって嬉しかったことをプレゼンしました。

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その後、現役学生とOGの座談会では、OGからの優しい声かけに、次々質問がでて、学生は貴重なアドバイスをしっかりとメモしていました。

IMG_0639そして情報交換会は、交流会終了後のライン交換へとつながりました。

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この保健師交流会は、新人保健師として勤務している卒業生(正面の2名は新人保健師)が中心になって企画し、後方支援としてOGである中堅保健師(下の写真)がサポートしてくれたおかげで開催できました。本当に頼もしい先輩達、学生も多くの刺激を受け、学ぶ意義をかみしめていました。西女OG保健師の皆さま!本当にありがとうございました。皆さまの成長を肌で感じ、教員も感慨深いです。これからも母校で、皆さんのご活躍を見守っています。

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高校生の皆さん!保健師として、地域で暮らす人々や企業で働く人の健康を支える仕事をしてみませんか?

西南女学院大学保健福祉学部看護学科では、先輩とのつながりを大切にしながら、皆さんが看護職になる夢をサポートする教育を行っています。一緒に未来の扉を開きましょう!

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保健福祉学部開設30周年キックオフ企画:上野千鶴子先生の特別講演会を開催!!

11月23日(祝・水)
東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長である
上野千鶴子先生の講演「次の100年に向けて社会のリーダーを育てる女子大学教育の意義」を開催しました。

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今回は、上野先生がお怪我で福岡へお越しいただくことができなかったため、会場と東京の上野先生とをオンラインでつなぎ、リアルタイム中継となりました。

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会場には、西南女学院大学保健福祉学部(看護学科・福祉学科・栄養学科)の学生や教職員、また外部からの参加者も来てくださり、オンラインでも多くの方にご参加いただきました。
上野先生はまず西南女学院が100周年を迎えたことについて、100年前の日本の女性の立場や女子教育への社会的認識に触れ、「100年前に西南女学院、つまりキリスト教系の女子学校で学んだ人達は決して大人しいお嬢様ばかりでなく、新しい物好きの好奇心に富み、跳ねっ返りの活発な女の子だったのでは?」と上野節を交えたお祝いの言葉をいただきました。

講演では、女性の社会進出やそれに伴う課題、これからの社会を生きていくための知恵や考え方など、女子大学教育の意義に関して、社会学のデータを示しながらお話しいただきました。
さらに、講演では上野節が炸裂。未来をよくするために「わきまえない女」「めんどうくさい女」になれ、と自分で考え行動し、責任を持つ自律した女性像を示してくださいました。
上野先生の知的でユーモア溢れる、聞いている人を飽きさせない展開に参加者はひきつけられていました。

講演後には、複数の学科の学生からの様々な質問があり、活発な質疑応答の時間となりました。
質問の中には、「女子大学の学生だからこその悩み」や「今後のキャリアアップに関するアドバイスを求める学生」がいました。
上野先生は学生の質問ひとつひとつに対してご丁寧に対応していただき、良い刺激を得ることができました。

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学生からは、
「これから自分の夢に向かって頑張る力をもらいました。」
「自分の意見を持つ強い女性になりたいです。」
「人に流されず自分という存在を持ち、自分らしく生きていきたいと感じました。」
「間違っていることに対して違うときちんと言える大人の女性になりたい。」
といった感想があり、今後の希望や夢に向かって前に進む力をいただきました。

ここ近年、世界では戦争やコロナウイルス感染症の流行など予測していなかったことが起きています。
そのような世界に立ち向かうには、何が必要なのか。
様々な価値観に触れ、学び続けることの重要性を改めて考える事ができました。

学生と教職員が共に学び、成長し続けていけるように努めていきたいと思います。

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上野先生、貴重なご講演をしていただき大変感謝申し上げます。
いつか、直接お会いできることを楽しみにしております。

 

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人生で初めて自分自身以外の人の洗髪を学びました!

私達は頭皮を洗う(洗髪)ことを当たり前に行っていますが、入院中の患者さんには負担がかかる行為でもあります。洗髪は患者さんの負担を最小限に、清潔を保ち、感染の予防や爽快感から闘病意欲を向上させる大切な看護技術です。

今回は、看護学科1年生が「生活援助技術論演習」という、患者さんの生活を援助するための科目で洗髪援助を学びましたので、その演習風景を報告します!

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学ぶ洗髪の方法は2つです。1つは美容室のように洗髪台での洗髪、そしてもう一つはケリーパッド(写真)という専用の道具を使用したベッド上での洗髪です。

 

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まずはケリーパッドを使用したベッド上での洗髪風景です。
洗髪という看護援助はやはり20分程度は時間がかかってしまいます。患者さんに余計な負担がかからないように、お湯を使用するので衣類や寝具が濡れないように、患者さんの体位や衣類を整えることがとても大切になります。
簡単なようで難しかったですね。

 

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さあ、洗髪前のブラッシングが終了したら洗浄です。爪で頭皮を傷つけないように、それでいて頭皮の汚れを取りながら、マッサージ効果による血流増加も考えて、患者さんが気持ちいいって思ってくださる強さで洗います。これも難しいけどやりがいもありますね。

unnamed (5)しっかり泡立てて洗浄したら、今度はケリーパッドの中が泡だらけになりました。スムーズに洗い流すためには、まずは髪をしぼって泡をできるだけ取り除きます。

 

 

 

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ベッド上での洗髪は看護師2人で協力してすばやく行っていきますが、その2人の協力が最も必要になるのが洗い流しです。一人はお湯が顔や耳にかからないように、手で土手をつくりながら髪にお湯をなじませ洗い、もう1人は、少ない湯量で効率よく洗えるように、洗っている手にお湯をかけながら、呼吸を合わせ速やかにシャンプーやリンス剤を洗い流していきます。

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寝たままの患者さんのドライヤーをかけるのもなかなか難しかったですね。終了後はメンバー、そして先生との振り返りです。

 

 

 

unnamed (17)患者さん役の学生の意見を通して、患者さんの苦痛を最小限にするためには、使用物品の配置や自身のポジショニングがとても大切になることに気づくことができていました。
3名のチームメンバーで様々な演習を重ねてきている1年生、意見交換や依頼する力もついてきて、洗髪だけでなくコミュニケーション能力も日々高まっています。

さあ、次はケリーパッドでの洗髪技術を応用しての洗髪台での援助です。

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方法は違っても基本は同じです。安全のための湯温の確認、頭皮をマッサージしながらのシャンプー、お湯が耳に入らないように注意しての洗浄、しっかりと学びを活かすことができていました。

洗髪の方法は患者さんの状態に応じて、最もよい方法を選択することの大切さを学ぶことができていましたね。

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洗髪ボールの中で頭皮と髪を拭き、ドライヤーをかける姿は美容師さんのようですが、患者さんの体調を配慮した看護師としての声かけもできていました。

 

 

仲間と協力し、楽しみ興味を持ち続けながら演習を進めている1年生!
これからも、たくさんの看護を共に学んでいきましょう。

看護に興味のある中・高校生の皆さん
是非、西南女学院大学保健福祉学部看護学科で、この先輩達と看護を学び、有意義なキャンパスライフを過ごしてみませんか?

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看護学科4年生一次救命処置(BLS:basic life support)資格取得!

今年も感染対策を徹底し、福岡博多トレーニングセンターのインストラクターの先生5名にお越しいただき、BLS講習を開催しました。BLS(Basic Life Support)とは、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことで、看護師のキャリアアップに欠かせない資格の1つです。多くの4年生が急性期病院に就職が内定している西南女学院大学では、毎年、AHA(アメリカ心臓協会)公認の世界標準かつ最先端の知識と技術を習得されている福岡博多トレーニングセンターの講師の先生方にご協力いただき、大学での資格取得を目指しています。一次救命処置には、知識が必要ですので、まずはオンラインで講義を受講し、その後技術講習となります。コース修了者には、修了証(プロバイダーカード)が授与されますが、今年も出席者全員、一時救命処置の「BLSプロバイダ―資格」を取得することができました!!

では、技術講習の流れを見てみましょう。

受付で名札をもらい、さあー講習の始まりです。
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動画を見てから、早速、模型を使用しての実践です。インストラクターの先生が、細かく指導をして下さいます。一時救命は、まずは何といっても呼吸ができるように「気道を確保」することが重要です。人間の体の解剖生理を考えながら首の位置を調整していますね。「気道の確保」ができたら、バッグバルブマスクで酸素を投与する人、心臓マッサージをする人に分かれて協力しながら人命を救助します。呼吸の援助と心臓マッサージのタイミングを合わせるのが難しいけど、先生のご指導でコツをつかむことができていました。
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乳幼児の胸骨圧迫も学びました。小さな子供は、骨や筋肉が大人のように頑丈ではないので、大人と同じように心臓をマッサージしてしまうと「胸骨や肋骨」という心臓の前や側面にある骨が折れてしまいます。特に乳児は体が小さいので、人指し指と中指の2本で胸が1/3くらい沈むくらいの力でマッサージしています。大人と子供の救命の違いに多くの学びがありましたね。
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 インストラクターの先生方、密にならないようにと、3グループに分けて講習をしていただきました。ご配慮、ありがとうございます。先生方のご指導のおかげで、全員合格できました。

看護学科4年生は、この正確な知識・技術の学びを活かし、看護師として活躍することを目指して、次なる目標の看護師国家試験合格に突き進んでいきます。

看護師として命を救う仕事をしたいと思っている中高校生の皆さん、是非、西南女学院大学で一緒に学びましょう。待っています!

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西南女学院は、創立100周年を迎えることができました。

1922年4月18日、西南女学院 第1回入学式が行われました。その日を創立記念日と覚え、例年4月18日に創立記念式を開催してまいりました。今年は新型コロナウイルス感染症の流行で延期され、半年後の2022年10月18日(火)に、北九州ソレイユホールで「創立100周年記念式典」を挙行することができました。

記念式典には、西南女学院のシオン山幼稚園、中学校、高等学校、大学、短期大学部、助産別科の学生や教職員だけでなく、同窓生の皆様、日本バプテスト連盟や日本バプテスト宣教団の皆様、また西南女学院をご支援くださっている後援会の皆様、そして全ての園児、生徒、学生や教職員が安全に安心して学院生活が送れるようご支援くださる協力団体の皆様、西南女学院を大切に思ってくださる数多くのご来賓の方々が、遠方からご出席くださいました。本当にありがとうございました。

式典の最後には、「西南女学院大学100年のあゆみ」として、本学の歴史、キリスト教に基づく女子教育のあゆみについてのスライド上映がありました。上映には、西南女学院中学校・高等学校放送部の皆さんのナレーションと、西南女学院OG率いるキャッキエラ・マンダリンオーケストラの方々の愛らしく華やかな音色も重なり、感慨深い想いに浸ることができました。そして、建学の精神「感恩奉仕」を見つめなおす大切な機会とすることができました。

西南女学院大学保健福祉学部看護学科は全国で22番目、福岡県初の看護系大学として1994年に第1回入学式が行われ、2024年には30周年を迎えます。これからも学生の皆さんが、看護職として、そして自律した一人の女性として多くの学びを得ることができるよう、これからの100年に向けて、教職員一同努力していきたいと思っております。

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今年も、看護学科の4年生が、クリティカルケア看護学で人工呼吸器装着患者の看護を学びました。 Part.2

前回に引き続き、北九州市立医療センター認定看護師(クリティカルケア)の増居洋介先生と戸畑共立病院認定看護師(集中ケア)大西翠先生にお越しいただいて実施した、人工呼吸器装着中の看護(全身管理)の講義・演習を紹介します。

9月12日(月)は、気管挿管時の看護を実践し、人工呼吸器の装着体験をしました!

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「気管挿管」について、救急医療を扱うドラマなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

「気管挿管」は気管チューブを患者さんの喉の奥に入れる手技で、呼吸ができなくなって人工呼吸器が必要となった患者さんに行います。挿管の手技自体は医師が行いますが、呼吸が止まっている患者さんに行う手技であり、正確性や迅速性が求められるため看護師の介助が絶対に必要です。

看護師は主に物品の準備や受け渡しなどを行います。ただ物を準備するのではなく、物品に破損がなく適切に使用できる状態かなどを確認しながら準備します。
また、医師が集中して素早く手技を遂行するためにも、看護師が次の手順や使用する物品を予測してすぐに手渡せるように準備しておくことが重要です。

 

医師の体験もしました。

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医師役として、挿管の手技の体験も行いました。医師の立場から看護師にどのように介助してほしいかということを、体験を通して学ぶことも大切な経験です。視界を遮らない、持ちやすい・そのまま挿入しやすいなど、配慮しなければならないことを実感できました。

 

人工呼吸器の装着体験です。

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人工呼吸器は呼吸を助ける機械であり、患者様の回復に必要なものです。しかし、人工呼吸器を装着する治療は、患者さんにとって苦しいことも多いのです。今回、学生は人工呼吸器の装着体験をしました。気管チューブを長時間挿入されていることにより、喉元や口の中に痛みが生じます。また、人工呼吸は機械によって肺に空気を押し込む仕組みのため、機械の設定が適切でないと患者様は無理やり空気を押し込まれているような感覚となり、大変な苦痛を感じます。

「人工呼吸器の体験」は臨床現場などでもなかなかできない貴重な体験です。その体験の中で「患者の立場になって考える。」という経験ができたのは学生にとって、良い学びにつながったのではないかと思います。

 

胸にバストバンドを装着して、呼吸が苦しい患者を模擬体験します。

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この集中講義に参加した看護学生は、全員将来は救急医療の現場で看護師として患者さんを助けたいという夢を持っている学生です。

この2日間の講義を終えて、学生の感想を少しご紹介しますね。

人体の構造が分からないと援助につながらないということがよくわかった。
もう一度、解剖学を勉強しなおします。
・吸引チューブを触ってみると固いものであった。
 このチューブを入れられる患者さんの気持ちを考えることができた。
・呼吸リハビリテーションで手を重ねて力加減の指導をいただいたおかげで
 とてもわかりやすく、実際に押す力を学ぶことができた。
・新型コロナウイルス感染症の影響で病院実習をしたことが無かったが、
 病院実習に行ったかのように、ICUの実際の看護を学ぶことができた。
・目が覚めて、声が出ない、自由に動くことが出来ない
(沢山のルート類が繋がっている)と、
 状況がわからなくて戸惑う患者さんの気持ちを考えることができた。
・吸引のリスクを学び、吸引が必要であると判断できることが重要であると感じた。
・人工呼吸器の装着体験で、機械と呼吸が合わないと苦しいということを体験した。
・人工呼吸器は画面の確認だけでなく、患者さんの肩の動きや表情の観察が
 重要であると学ぶことができた。
・気管挿管介助では、医師の動きを見ながら連携をとることが大切であり、
 スムーズに行えることを学ぶことができた。
・気管挿管の介助では、医師の立場でも考えることができ、
 準備や事前確認の大切さを学ぶことができた。
・援助を行う上で、一つ一つに根拠があり、そのリスクも理解したうえで
 実施することが大切であることを学ぶことができた。

いかがですか?

数カ月後には社会に旅立ち、看護師としての人生が始まる学生さんだけあって、深い学びができました。大学の勉強って、このように自分の目標を持って、積極的に学んでいくことがとても大切なんです。

きっと、高校生の皆さんも、将来は救急医療現場で働きたいという夢をお持ちの方もいらっしゃると思います。そのような夢をお持ちのあなた、そして看護に興味があるあなた、是非西南女学院大学保健福祉学部看護学科で一緒に学びませんか。

最後に、増居先生、大西先生、2日間ご講義ありがとうございました。

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