看護学科の学科長で、基礎看護学領域の教授である岩本テルヨ先生が3月で退職なさいます。
2月21日、「これまでを振り返り、看護について考える」というテーマで、岩本先生から最終講義をしていただきました。
講義当日は、2月18日に看護師国家試験を終えた4年生達が岩本先生の講義を聴講したいと、一堂に集まりました。
岩本先生の講義は、小学校入学式の話から始まり、
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大学病院での実習のこと、
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そして大学院のお話になりました。
大学院では”ケアリング”をテーマに、Watson,M.J.の著書を翻訳し日本の看護とケアリングについて研究されたそうです。
現在、看護系大学院は国内に200程度ありますが、当時は、4つしかなかったそうです。
そして、岩本先生は3人のお子さんを置いて単身上京して、大学院で学ばれたそうです。
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大学院卒業後は臨床看護師を経て大学教員となられ、現在まで教育と研究を続けてこられました。
岩本先生が取り組んでおられる研究の一つとして、訪問看護師に関する研究についてお話しがありました。
現在、自宅や、老人ホームなど、医師が常駐しない場で看護が行われることが増えています。その中で、“看護の独自性は何か” “看護師は専門職なのか?” ということを追及されました。
このお話は、4月から看護師として社会に出る4年生には背筋がのびる、厳しい問いかけでもありました。
講義のあと、4年生から岩本先生に感謝の気持ちを込めて花束をお渡ししました。
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いつも暖かい笑顔で私たちにやさしく指導してくださった岩本先生。
本当にお世話になりました。
これからも西南女学院の学生たちを見守ってくださいね。