この4月、卒業した学生達が、新社会人として働き始めました。
大学生活の4年間でぐんぐん成長し、看護師としての基礎を固めてきました。
特に、この1年間は、実習や就職試験、国家試験の勉強と今までにないくらい忙しい時間を過ごしてきました。
それを乗り越えること彼女たちは、くじけない心、困難を乗り越える力、仲間との絆、看護の精神を育んできたと思います。
巣立った卒業生の1年間のがんばりを振り返って、懐かしんでみます。
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夏には広域看護活動論実習(保健師課程の実習)で転倒予防教室を実施しました。
教室当日は,あいにくの大雨…。
住民さんの参加が心配でしたが,20人以上のみなさんが集まってくれました。
一人ひとりの動きに合わせて,臨機応変に対応できている4年生をみて「いい感じですね。住民さんの状況を確認して進めているし,対応できてる。」と現場の保健師さん。
教室が終了した後,参加者の方々から「先生,来年もお願いしますね。すごく勉強になって,楽しかった。」と来年のオファーまで受けてしまいました♫
実施した学生たちは,「楽しかった!でも,もっと住民さんのためにはこうした方がいいってことが沢山あります。帰って反省会です!」と住民さんと一緒の道のりをおしゃべりしながら傘をさして帰っていきました。
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秋には3年生後期から始まった各論実習(様々な診療科で実習)を終え、その後、実習の総仕上げとなる『総合実習』を行います。
総合実習では、今までの実習の中で疑問に思ったことやもっと深めたいこと等をもとに学生が自分自身で実習を組み立て、実習施設の看護師長さん達へ実習内容を説明しなければなりません。
そのため、実習期間の中で、どのような看護を学び、実践したいのか…それを春から半年間かけて考えていきます。
例えば、クリティカルケア領域を選択した3名は山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター(Advanced Medical Emergency and Critical Care Center)へ実習に行きました。
学生たちは、救急医療における看護について各自が学びたいことを論文などで文献検討を行ったり、その中で疑問に思ったことを研究者に直接アドバイスを受けたり、当大学認定看護師教育課程 「集中ケア」の受講生の方々とディスカッションをするなど、様々な方法で研鑽してきました。
実際の現場でも、普段の学生用白衣ではなくスクラブを着て一生懸命頑張っていました!!
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また、看護管理領域の6名は財団法人厚生年金事業振興団 九州厚生年金病院で各論実習でなかなか体験することができない病院組織における看護ケア提供システムのマネジメントを学ぶために、看護部や危機管理部門、地域連携室(地域と連携し、継続した質の高い医療・看護を提供するためのマネジメント部署)などで実習を行います。病棟実習では味わえない看護管理者としての考え方を学ぶ充実した時間でした。
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急性期・回復期領域の6名は財団法人平成紫川会 社会保険小倉記念病院で実習をしました。手術室では卒業生の先輩から指導を受け、先輩のイキイキと働く姿をみて憧れ、そして、数年後の自分を想像したりしていました。
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総合実習のために、自分で準備したことが自信へと繋がります。
実習指導をして頂いた看護師長や認定看護師の皆さんからも「半年かけて準備した成果が出てましたね!!」とお褒めの言葉をいただきました。
その頑張りが、就職試験や国家試験の勉強に繋がっていったと思います。
そして
満開の桜の下、3月22日に看護学科4年生90名が卒業しました。
卒業式当日は天気にも恵まれ、静粛な雰囲気の中で式は行われました。
彼女たちの顔は新しい門出への不安と期待に満ち溢れてとても輝いていました!!
We’re all expecting much of you for the future!!!!
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