今年も感染対策を徹底し、福岡博多トレーニングセンターのインストラクターの先生5名にお越しいただき、BLS講習を開催しました。BLS(Basic Life Support)とは、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことで、看護師のキャリアアップに欠かせない資格の1つです。多くの4年生が急性期病院に就職が内定している西南女学院大学では、毎年、AHA(アメリカ心臓協会)公認の世界標準かつ最先端の知識と技術を習得されている福岡博多トレーニングセンターの講師の先生方にご協力いただき、大学での資格取得を目指しています。一次救命処置には、知識が必要ですので、まずはオンラインで講義を受講し、その後技術講習となります。コース修了者には、修了証(プロバイダーカード)が授与されますが、今年も出席者全員、一時救命処置の「BLSプロバイダ―資格」を取得することができました!!
では、技術講習の流れを見てみましょう。
動画を見てから、早速、模型を使用しての実践です。インストラクターの先生が、細かく指導をして下さいます。一時救命は、まずは何といっても呼吸ができるように「気道を確保」することが重要です。人間の体の解剖生理を考えながら首の位置を調整していますね。「気道の確保」ができたら、バッグバルブマスクで酸素を投与する人、心臓マッサージをする人に分かれて協力しながら人命を救助します。呼吸の援助と心臓マッサージのタイミングを合わせるのが難しいけど、先生のご指導でコツをつかむことができていました。



乳幼児の胸骨圧迫も学びました。小さな子供は、骨や筋肉が大人のように頑丈ではないので、大人と同じように心臓をマッサージしてしまうと「胸骨や肋骨」という心臓の前や側面にある骨が折れてしまいます。特に乳児は体が小さいので、人指し指と中指の2本で胸が1/3くらい沈むくらいの力でマッサージしています。大人と子供の救命の違いに多くの学びがありましたね。


インストラクターの先生方、密にならないようにと、3グループに分けて講習をしていただきました。ご配慮、ありがとうございます。先生方のご指導のおかげで、全員合格できました。
看護学科4年生は、この正確な知識・技術の学びを活かし、看護師として活躍することを目指して、次なる目標の看護師国家試験合格に突き進んでいきます。
看護師として命を救う仕事をしたいと思っている中高校生の皆さん、是非、西南女学院大学で一緒に学びましょう。待っています!