本学では、1年生の3月に基礎看護学実習Ⅰがあります。
北九州市内の3病院に、4日間の実習を受け入れていただいています。
学生にとっては、初めて患者さんを受け持ち、かかわらせていただく実習です。
実習前には、学内でロールプレイ演習を行います。
学生は3人1組となり、1名が看護師役、ほかの2名は看護師役と患者役の言動を観察します。
患者役(薄緑色のパジャマを着ています)は教員が担います。
演習は病室に入るところからスタートします。
ベッドサイドに座らせていただき、恐る恐る患者さんに話しかけます。
看護師役以外の学生は、学生と患者さんのコミュニケーションを観察して記録します。
ロールプレイ終了後、3人でこの場面を振り返り、プロセスレコードを書きます。
3人で、次に10数名のグループでディスカッションして
自分たちのコミュニケーションにおける課題を明らかにします。
1年生たちは、この演習の数日後に、本番の病院実習を行いました。
初めて、受け持ち患者さんとコミュニケーションをはかり、ケアをさせて頂きました。
月別アーカイブ: 2015年3月
東教授退職記念講演会
2015年3月19日(木)14:00~、今年度でご定年となる保健福祉学部看護学科教授 東玲子先生の退職記念講演会が行われました。 多数の学生、教員が参加し、大変和やかな講演になりました。
座長は看護学科長である岩本先生が務められました。
《看護と私》をテーマに、臨床での活動やこれまでの教育、研究を振り返られました。 若かりし頃の東先生のお写真から始まった講演は、臨床で看護師としてご活躍された時のご経験からプロフェッショナルの仕事について、排泄ケア、終末期ケアの研究から根拠に基づいた看護について、そして国際交流活動などのエピソードで構成され、聴衆をも引き込む興味深い内容をお話いただきました。
2015年度も引き続き嘱託教授としてご指導いただきます。ご功績に感謝と敬意を表すとともに、今後とも末永くご指導いただきますことを願っております。
卒業生の上村さん 来訪
上村(かみむら)さんは、本学の看護学科1回生です。また以前看護学科の小児担当領域の教員でもありました。
その上村さんが、母校を訪れてくれました。
❀ 上村さんの幅広い活躍の紹介❀
*西南女学院大学 保健福祉学部看護学科卒業
*神奈川県立 こども医療センター看護師
*西南女学院大学 看護学科助手(小児領域担当)
*青年海外協力隊 看護師(モザンビーク)
現在 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)勤務中ですが、4月から休職して、日本赤十字看護大学の大学院生です。
上村さん自身の知識や技術を、国内外の看護や教育の場で発揮し、そして今もなお前進されています♪
❀久しぶりの西南女学院大学での一コマ❀
数年前にリニューアルした生協食堂での食事の様子です。
「私が学生の時には、こんな素敵なカフェテリアはなかったなぁ。今の学生さんが羨ましい」と楽しい時間を過ごされました。
その中、ブログ担当者から、「学生さんに何かコメント下さい」とお願いしました。
昔から変わらない柔らかい笑顔で「そんな、エラそうなこと言えない」と照れながら「自分の好きな事や興味のあることは、どんなに辛くても立ち向かっていけると思います。負けそうになる時は、頑張っている友人たちの姿が励みになっています」と話してくれました。
看護師として教員として、様々な場所で活躍され、様々な人々と関わっている上村さんの言葉に、温かく思いのこもった響きを感じました。
また、ぜひ懐かしの母校にお立ち寄りください♪
在宅看護学実習
本学では、3年生の10月から以下の7つの専門領域別実習が始まります。
1.成人慢性期看護学実習
2.成人急性期看護学実習
3.老年看護学実習
4.小児看護学実習
5.母性看護学実習
6.精神看護学実習
7.在宅看護学実習
実習期間は、1つの領域で2週間または3週間です。
4年生の6月頃まで続きます。
今回は在宅看護学実習の様子をお伝えします。
在宅看護学実習は、北九州市やその近隣市の訪問看護ステーションを中心に
在宅療養に関連する居宅介護支援事業所、通所介護事業所やグループホーム、
地域の診療所などの医療機関など様々な施設で実習します。
看護師さんはもちろん、医師やケアマネジャー、介護福祉士、社会福祉士などたくさんの専門職のかたに直接指導して頂ける貴重な実習です。
【大学内での様子】
訪問看護ではアネロイド血圧計を使いますので練習をしています。
実習ユニフォームは綿のパンツと、左肩に西南のロゴ入りのポロシャツです。
実習中は血圧計や聴診器や入浴介助用の物品等、大荷物です。忘れ物のないように・・・
【実習施設での様子】
訪問看護ステーション内の様子です。
ホワイトボードに看護師さんの訪問予定がびっしり書かれています。
ご自宅に訪問する様子です。
訪問看護は、療養者さんのお宅まで車や自転車などで訪問します。
ご自宅に上がらせていただき、ご挨拶をして、手を洗って、看護が始まります。
こちらはやさしいやさしい娘さんと二人暮らしのAさんです。
学生は、大学で練習したアネロイド血圧計で血圧を測らせて頂きます。
コーラの大好きなBさんです。娘さんたちが丁寧にお世話をされています。
学生は、Bさんのお口のケアをさせて頂きました。
のんちゃんと学生です。
のんちゃんは9歳になりました。ご家族のあふれる愛に包まれて成長しています。
お姉ちゃんの元気の良さは天下一品。看護師さんとも大の仲良しです。
学生はのんちゃんのお口のケアをさせて頂きました。
のんちゃん、気持ちよさそうですね。
にぎやかな訪問看護の時間が過ぎていきます。
私たちにできることってほんの少しなのです・・
ご本人とご家族から教えられることばかりです。
これは訪問看護ステーションでの最終日の様子です。
学生2人は、前日遅くまで残って最終カンファレンスで発表する資料をまとめました。
発表前の打合せをしている様子です。
3週間の在宅看護学実習。あっという間でした・・・
大学内での学生の様子です。
学生を快く受け入れてくださいました療養者様とそのご家族の皆様、
また、丁寧且つ熱くご指導くださった訪問看護ステーションの皆様に
心から感謝申し上げます。
学生たちは1年後には国家試験を受けます。
きっと合格して次にお会いするときには看護師として皆様にご恩返ししますからね。
※本稿の掲載に関しましては、ご本人または、ご家族、訪問看護ステーションの方の了承をいただいております。