1年生はこれまで、看護大学生として初めての体験を重ねてきました。そして8月初めに、最大の試練がやってきます。定期試験です。
1回の講義は90分間、1回の講義で教科書は数十ページ進む、講義は教員の解説を聞き自分でまとめる形式、試験範囲は教科書まるっと1冊。大学最初の定期試験は、今の1年生にとって不安だらけです。
そこで7月15日と22日の授業の空き時間に、4年生が後輩の1年生のためにリモートで交流会を開催してくれました。事前の「1年生が聞きたいこと調査」では、定期試験のことだけでなく、看護学実習、コース選択、国家試験準備、就職活動、と、質問がたくさんありました。
定期試験について、「どんな問題が出るの?」「どんな勉強方法がいいの?」という質問に、「一夜漬けは無理。早くから始めること。」「授業資料だけでなく、教科書を読むのは大事」「友人と協力して試行錯誤していくうちに、自分にあった勉強方法がわかってくるよ。それまで、いろいろ試すしかない。」との答え。1年生にとって期待した答えではなかったけど、先輩たちもたくさん悩みながら学習してきたんだなぁって、感じていました。
先輩たちからは、「今は、まだわからないかもしれないけど、1年生で学ぶ看護形態機能学とか、看護学概論とか、すっごく大事な科目。」「私が後悔したことだけど、1年生の夏休みに試験内容を復習しておくと、後期が楽になるよ。」という貴重な助言が。さて、1年生にはどのように届いたでしょうか?
コース選択については、保健師課程の先輩がアドバイス。看護師プラスの資格を取るためには選択必修となる科目も多く、実習も5単位多くなります。大変だけど、充実した学習をしている先輩のお話には、興味をそそられていました。
これから更なる壁に立ち向かう1年生と、幾度となく壁を越えてきた4年生。1年生にとって4年生は、大学生としての目標です。卒業生も含め、このように先輩が後輩を支援することは、西南女学院大学看護学科の伝統となっています。
月別アーカイブ: 2022年7月
大盛況 オープンキャンパス開催
7月10日(日)の来場型オープンキャンパスには、猛暑の中、たくさんの高校生そして保護者の方が参加してくださいました。
参加して頂いた皆様本当にありがとうございました。
今回は、オープンキャンパスの様子をご紹介します。
看護学科のオープンキャンパスは西南女学院大学で一番大きな講義室で開催されます。大嶋学科長からの挨拶の後、教員より学科紹介とカリキュラム説明が行われました。高校生の皆さんも広い階段教室で具体的な話を聞くことで大学生活のイメージが深まっているようでした。
次に精神看護学の教員より『模擬電子カルテを使って精神看護学演習を体験しよう』というテーマで模擬授業が行われました。
”摂食障害を抱えている患者さんの看護を考える”という看護演習を体験していただきました。
自身の携帯電話でQRコードを読み取り、電子カルテにアクセスします。
高校生の皆さんには想像力を働かせて、「この時の患者さんはどんな思いだったか?」「この時の看護師の気持ちは?」と、考えて頂きました。
高校生からは、患者さんのことを思いやる気持ちや信頼関係に関すること、感謝する気持ち等、様々な意見が発表され、活発な意見交換ができました。
急にマイクを向けられて緊張したと思いますが、自身の考えをしっかりと述べられている姿に、私達教員も在学生も感動したしだいです。
模擬授業の後、看護実習室で『看護体験コーナー』、大講義室では『教えて卒業生』が行われました。
今回の『看護体験コーナー』は、「赤ちゃんケア」「衛生学的手洗い」「点滴の滴下調整」の3つのブースを準備しました。
様々な学習教材に触れることは、高校生の皆さんにとっては貴重な体験となり、在学生との会話も弾み活気溢れる時間となりました。また高校生の皆さんをエスコートしてくれた在学生の生き生きと活動している姿はとても頼もしく、在学生も達成感いっぱいだったようです。
大講義室では、西南女学院大学を卒業し、保健師として活躍している卒業生と在学生の座談会が行われました。卒業生からは、学生時代のお話や、保健師の仕事内容、大学での学びで今に活かされている事など興味深いお話がありました。参加した在学生は始め緊張した面持ちでしたが、先輩たちの姿を見て、良い刺激をもらっていました。参加した高校生の皆さん、保健師の仕事は伝わりましたか?
今回、看護学科では、参加者特典として西南女学大学公式キャラクター『かなめちゃん』の金太郎飴をプレゼントさせていただきました。
今回のオープンキャンパスはいかがだったでしょうか?
本校のオープンキャンパスが高校生の皆様の将来の夢や進路を考える際の一助となれたら幸いです。看護に興味を持っていただき、本校で学びたいと思っていただけたら嬉しいです。
8月にも西南女学院大学保健福祉学部看護学科は来場型オープンキャンパスを予定しております。
8月20日(土)のメインテーマ は、『 看護を体験 ~高齢者支援編~』
8月21日(日)のメインテーマは、 『 白衣の歴史 』となっております。
(事前申込不要、無料送迎バス運行)
詳しい開催時間や開催内容は西南女学院大学公式ホームページ「西女、体験」をご覧ください。
たくさんの皆様のご参加を、学生、教員共々お待ちしています!
人生初めての看護学実習!ー早期看護実習ー
この4月に看護学科に入学したフレッシュな1年生が、人生初めて看護学生として実習する「早期看護実習」を行いました。
現在、医療は病院完結型医療から地域完結型医療に転換しています。今年度から早期看護実習も、看護師の活躍の場である病院、高齢者施設、居宅での看護師の役割を2日間で学ぶように進化しています。
コロナウイルス感染症の影響で、現2年生、3年生の早期看護実習は学内実習でしたが、実習病院のご協力で3年ぶりに病院実習が実現しました。しかし、まだコロナの影響は色濃く残っており、高齢者施設の実習は学内実習というハイブリット式で行われました。
今回は学内実習の様子をご紹介します。
まずは、6月15日に実習オリエンテーションが行われました。実習の目的、そして患者さんの安全を守るためのルールやマナーを理解する大切な時間です。1年生の皆さんは真剣に教員の話を聞き、動画を視聴し実習のイメージを膨らませていました。
オリエンテーションの後は、ギリギリ間に合った(中国のロックダウン等の影響によりファスナーが品薄で納品に影響が出ました)実習衣に初めて袖を通し、看護学生としてふさわしい身だしなみの確認です。可愛いと評判の実習衣に、学生の皆さんもうれしそうで、キラキラしています。手洗いも「感染と免疫」での学びが活かされていますね。
そして実習本番!6月21日学内実習風景です。午前は動画を視聴し、「病院での看護師の看護活動」をディスカッションしています。仲間や教員との距離感も近づき、積極的に意見交換が行えました。
また、教員が患者役になり、病院さながらのコミュニケーション演習も行われました。1年生の皆さんは真剣に、時に笑いあり、考えながら進めています。
午後からは、高齢者施設と訪問看護師の看護活動を動画と講義で学びました。場が違っても変わらない看護と、臨機応変に変化させる看護の双方を知ることができましたね。
最後に、6月29日は早期看護実習の成果発表会でした。
学生自身が司会やタイムキーパーを行い、タイムマネジメントもバッチリ!に進行できていました。
あるグループは、看護師が手術前の患者さんへ説明する場面を見学して、「ここでの看護の役割は患者さんに安心感を与えること」だと気づきました。この看護師のように患者さんに安心感を与えるためには信頼関係が重要で、「対人関係論」をはじめとする大学での学びを活かしていかなくてはいけないという考えに至っていました。また、実習を通して「観察力の向上」や「コミュニケーション能力の向上」が自身の課題と捉えることもできていました。
看護の学びは始まったばかりです。1年生の皆さん、この実習での経験を自身の成長に繋げていきましょう。