人生で初めて自分自身以外の人の洗髪を学びました!

私達は頭皮を洗う(洗髪)ことを当たり前に行っていますが、入院中の患者さんには負担がかかる行為でもあります。洗髪は患者さんの負担を最小限に、清潔を保ち、感染の予防や爽快感から闘病意欲を向上させる大切な看護技術です。

今回は、看護学科1年生が「生活援助技術論演習」という、患者さんの生活を援助するための科目で洗髪援助を学びましたので、その演習風景を報告します!

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学ぶ洗髪の方法は2つです。1つは美容室のように洗髪台での洗髪、そしてもう一つはケリーパッド(写真)という専用の道具を使用したベッド上での洗髪です。

 

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まずはケリーパッドを使用したベッド上での洗髪風景です。
洗髪という看護援助はやはり20分程度は時間がかかってしまいます。患者さんに余計な負担がかからないように、お湯を使用するので衣類や寝具が濡れないように、患者さんの体位や衣類を整えることがとても大切になります。
簡単なようで難しかったですね。

 

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さあ、洗髪前のブラッシングが終了したら洗浄です。爪で頭皮を傷つけないように、それでいて頭皮の汚れを取りながら、マッサージ効果による血流増加も考えて、患者さんが気持ちいいって思ってくださる強さで洗います。これも難しいけどやりがいもありますね。

unnamed (5)しっかり泡立てて洗浄したら、今度はケリーパッドの中が泡だらけになりました。スムーズに洗い流すためには、まずは髪をしぼって泡をできるだけ取り除きます。

 

 

 

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ベッド上での洗髪は看護師2人で協力してすばやく行っていきますが、その2人の協力が最も必要になるのが洗い流しです。一人はお湯が顔や耳にかからないように、手で土手をつくりながら髪にお湯をなじませ洗い、もう1人は、少ない湯量で効率よく洗えるように、洗っている手にお湯をかけながら、呼吸を合わせ速やかにシャンプーやリンス剤を洗い流していきます。

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寝たままの患者さんのドライヤーをかけるのもなかなか難しかったですね。終了後はメンバー、そして先生との振り返りです。

 

 

 

unnamed (17)患者さん役の学生の意見を通して、患者さんの苦痛を最小限にするためには、使用物品の配置や自身のポジショニングがとても大切になることに気づくことができていました。
3名のチームメンバーで様々な演習を重ねてきている1年生、意見交換や依頼する力もついてきて、洗髪だけでなくコミュニケーション能力も日々高まっています。

さあ、次はケリーパッドでの洗髪技術を応用しての洗髪台での援助です。

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方法は違っても基本は同じです。安全のための湯温の確認、頭皮をマッサージしながらのシャンプー、お湯が耳に入らないように注意しての洗浄、しっかりと学びを活かすことができていました。

洗髪の方法は患者さんの状態に応じて、最もよい方法を選択することの大切さを学ぶことができていましたね。

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洗髪ボールの中で頭皮と髪を拭き、ドライヤーをかける姿は美容師さんのようですが、患者さんの体調を配慮した看護師としての声かけもできていました。

 

 

仲間と協力し、楽しみ興味を持ち続けながら演習を進めている1年生!
これからも、たくさんの看護を共に学んでいきましょう。

看護に興味のある中・高校生の皆さん
是非、西南女学院大学保健福祉学部看護学科で、この先輩達と看護を学び、有意義なキャンパスライフを過ごしてみませんか?

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看護学科4年生一次救命処置(BLS:basic life support)資格取得!

今年も感染対策を徹底し、福岡博多トレーニングセンターのインストラクターの先生5名にお越しいただき、BLS講習を開催しました。BLS(Basic Life Support)とは、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことで、看護師のキャリアアップに欠かせない資格の1つです。多くの4年生が急性期病院に就職が内定している西南女学院大学では、毎年、AHA(アメリカ心臓協会)公認の世界標準かつ最先端の知識と技術を習得されている福岡博多トレーニングセンターの講師の先生方にご協力いただき、大学での資格取得を目指しています。一次救命処置には、知識が必要ですので、まずはオンラインで講義を受講し、その後技術講習となります。コース修了者には、修了証(プロバイダーカード)が授与されますが、今年も出席者全員、一時救命処置の「BLSプロバイダ―資格」を取得することができました!!

では、技術講習の流れを見てみましょう。

受付で名札をもらい、さあー講習の始まりです。
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動画を見てから、早速、模型を使用しての実践です。インストラクターの先生が、細かく指導をして下さいます。一時救命は、まずは何といっても呼吸ができるように「気道を確保」することが重要です。人間の体の解剖生理を考えながら首の位置を調整していますね。「気道の確保」ができたら、バッグバルブマスクで酸素を投与する人、心臓マッサージをする人に分かれて協力しながら人命を救助します。呼吸の援助と心臓マッサージのタイミングを合わせるのが難しいけど、先生のご指導でコツをつかむことができていました。
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乳幼児の胸骨圧迫も学びました。小さな子供は、骨や筋肉が大人のように頑丈ではないので、大人と同じように心臓をマッサージしてしまうと「胸骨や肋骨」という心臓の前や側面にある骨が折れてしまいます。特に乳児は体が小さいので、人指し指と中指の2本で胸が1/3くらい沈むくらいの力でマッサージしています。大人と子供の救命の違いに多くの学びがありましたね。
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 インストラクターの先生方、密にならないようにと、3グループに分けて講習をしていただきました。ご配慮、ありがとうございます。先生方のご指導のおかげで、全員合格できました。

看護学科4年生は、この正確な知識・技術の学びを活かし、看護師として活躍することを目指して、次なる目標の看護師国家試験合格に突き進んでいきます。

看護師として命を救う仕事をしたいと思っている中高校生の皆さん、是非、西南女学院大学で一緒に学びましょう。待っています!

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